東日本大震災で被災した家屋の解体業務をめぐり、所有者の情報を漏らした見返りに現金を受け取ったとして、宮城県警捜査2課などが20日までに、同県石巻市災害廃棄物対策課元臨時職員の今野貞一容疑者(47)=同市清水町=を加重収賄容疑で、土木建設会社元社員の佐々木咲枝容疑者(60)=同市貞山=を贈賄容疑で逮捕したことを明らかにした。 逮捕容疑では、今野容疑者は同課の臨時事務補助員として勤務していた2011年9月、土木建設会社の営業担当だった佐々木容疑者に、解体を申請した被災家屋の所有者の氏名や連絡先などを教え、謝礼として現金20万円の賄賂を受け取ったとしている。 県警によると、同震災の復興事業に絡む贈収賄事件の立件は初めてで、2人は容疑を認めているという。
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