九州電力玄海原発のプルサーマル導入を巡り、佐賀県が2005年に開いた公開討論会で九電の仕込み質問があったことを県職員が容認していた問題で、古川康知事が12日、県議会文教厚生委員会で改めて「当時、担当者から報告を受けた記憶はない」と述べ、従来の説明を繰り返して、開き直ったことが明らかになった。 古川知事は、委員から「討論会のやり方について知事が決裁していたのではないか」と問われたのに対し、「すべて決裁という形をとらねば進まないわけではない。決裁をとっていなかったから仕事のやり方がおかしいとは言えない」と反論し、2005年当時は九電にシナリオの作成を依頼したことを知らなかったと主張した。 また、動員や仕込みについても「報告を受けた記憶はない」と述べた。 委員からは「やらせメール」を誘発したとされる発言を知事がしたことについての責任についても質問が出たが、「私自身は九電にやらせを要請していない。九電が(社内にやらせを)要請した責任を私が取らなければならないとは思わない」と述べ、自身に責任がないとの強弁を繰り返した。
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