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Channel: 公務員の不祥事
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町長の人事に課長16人が反旗/和歌山

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 近畿有数の温泉地として知られる和歌山県白浜町が大揺れで、先月末、町長が決めた人事異動に不服があるとして16人の課長全員が「降格願」を提出して、異動対象者はその後、発令に従ったが、全課長でつくる課長会は「不当人事」として今後も町長と対決していく姿勢を示していることが明らかになった。 騒動の背景にはごみ焼却場の使用期限に絡む問題があり、「地元から現金を要求された」「いや、そんな事実はない」などと生臭い発言も飛び出す始末で、先月31日、16人の課長全員が水本雄三町長(58)に「降格願」を提出した。 26日に町長が突然通告した異動内示への抗議で、「町長の思うままに権力を振るう専権」などとして、文面は町長を非難する言葉で埋め尽くされ、全課長が自筆の署名を添えた。 今月1日の辞令交付式に、異動対象の課長らを含む12人は時間になっても姿を見せず、その後、町長、課長らが別々に記者会見して、互いに相手側の非をなじる泥仕合となった。 もともとごみ焼却場問題は、前町長の時代からの懸案で、地元との協議がこじれ、前町長は町民に信を問うとして平成22年2月に辞職して、翌月の出直し選で当選したが、任期満了直前だったため、2週間後に同じ顔ぶれで選挙が行われ、今度は対抗馬の水本氏が勝ったという経緯がある。 同年9月、町と地元は15年間の使用延長で合意し、期限後の焼却場跡地の整備や地域振興策などについて協議してきたが、その話し合いがもつれ、互いに不信を抱くようになったという。 町長は先月29日の地元との交渉に、いったんは出席を約束したが、直前になって「出席しない」と通告し、これに地元が反発して、抗議文を出したほか、期限延長合意の協定書まで町に突き返す事態に発展した。 役場内で四面楚歌となり、町長室に籠城状態となった町長は町民に対し、「町政の正常化に全力を尽くす。皆様の支援、協力を」との声明を出し、一方、課長会は「これ以上、町行政を混乱させ、停滞させることはできない」と判断して、7日から異動対象者は町長が発令した職場で職務に就いたが、西牟婁(にしむろ)郡の公平委員会に不服申し立てを行う方針で、「降格願」の取り扱いの結論は出ていない。

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