部下への行き過ぎた指導があったとして、１０月に栃木県警足利署長を更迭された市村和彦警視（５８）が、裁判官に逮捕状を請求するために作成した手続書の改竄を同署員に指示した疑いがあることが、捜査関係者への取材で明らかになった。 県警は虚偽公文書作成や有印公文書変造の疑いで捜査し、容疑が固まり次第、書類送検するとしている。 捜査関係者によると、改竄されたとみられるのは、足利市内で今春発生した窃盗事件の緊急逮捕手続書で、指示したのは、逮捕状が交付された後で、送検する際、決裁をもらいに来た署員に、一部事実と違う内容を書かせたという。 県警の調べに対し、「部下の仕事ぶりが気にくわなかった」という趣旨の話をしており、嫌がらせ目的とみられており、県警は、逮捕状交付後の改竄であるため、逮捕自体に問題はなかったとしている。
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