購入権限がないのに研究用のミニブタ７５頭などを購入したとして、京都大（京都市左京区）が、元特定准教授の男性に代金計約１６５０万円の支払いを求める訴えを１０月８日付で京都地裁に起こしていたことが明らかになった。 訴状によると、男性は、京都大大学院医学研究科に勤務していた平成１９年１０月から２０年７月にかけて、自身の研究のためにミニブタ７５頭や飼料など計約１６５０万円分を購入していた。 養豚業者から代金の支払いを求められ、京都大が立て替えたが、男性には１９〜２０年度、厚生労働省から免疫に関する研究補助金が支給されていた。 京都大側は「（ミニブタの購入は）補助金の金額の範囲を超えており、超過分は個人で支払う責任を負う」と主張しており、男性は２２年２月に退職している。
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