衆院のコンピューターがサイバー攻撃を受けていた問題で、ウイルスが情報送信先として指定していたメールボックスに、衆院議員だけでなく参院議員のメール情報も流出していたことが１１月１日、関係者の話で明らかになった。 これらの議員の公用パソコンが感染していた可能性も考えられ、衆院のウイルス感染発覚以降、参院事務局は「感染の事例はない」と説明してきたが、流出経路の特定が迫られることになる。 一方、情報送信先に指定されていたメールボックスの画面に中国語の簡体字が使われていたことも判明したという。 関係者によると、衆院に送りつけられたウイルスは、感染端末の内部の情報を外部に送信するようプログラミングされ、送信先の１つが米国のネット会社が提供するフリーメールのアドレスになっていた。 このメールボックスの「受信箱」のフォルダには、８月上旬以降に送られてきた数百通のメールが保存されており、送信者のメールアドレスの中には少なくとも、参院議員２人、衆院議員１人のものが含まれていた。 攻撃者が盗み取ったとみられる情報も暗号化された状態で入っており、メールの件名や本文の可能性が指摘されている。
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