山梨県議会の自民党県議3人がインターネット上の解説文を丸写ししていた米国視察報告書について、3人は近く修正する意向を示しているが、丸写しを2月23日に明らかにした共産党県委員会の小越智子県議は「報告書は公文書で無断引用は問題。なぜ、起きたのか。きちんと調べて、県民に謝罪すべきだ」と訴えていることが明らかになった。 米国視察は昨年1月、皆川巌、山下政樹、鈴木幹夫の3県議が行って、小越県議は23日、報告書の調査を武川勉議長に申し入れ、武川議長は「今後、事実関係を確認する」とのコメントを出した。 山下県議は取材に「事前勉強用の資料を報告書に入れ、誤解を招いた。修正する」と説明しているが、報告書の記載によると、視察目的は「山梨の主要産業であるワインの本場の米国を視察した」で、丸写し部分を削れば、報告書内にワインに関する内容がほとんどなくなるため、小越県議は「『引用した』との文章を追加するだけでは、研修の成果がないことになる」と指摘している。 また、丸写し文章は「エキスパートにニューヨークワインの魅力を語っていただき、6本のワインを薦めてもらった」で始まっているが、3人は実際には、専門家に会っていなかったことも判明している。
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