台風15号で最大109万人に避難指示・勧告を出した名古屋市で、避難所に備蓄食料があるのに、避難者に配らないミスがあったことを関係者が明らかにした。 更に、職員も避難所に常駐しなかったため、市の災害対応の不手際を指摘する声が上がっている。 同市北区役所などによると、市立北高体育館には20日、最大270人が避難し、最大12人の市職員が対応し、宿泊者も数十人いたが、同高にあったカンパン256食、おかゆ50食の備蓄食料は21日朝まで一切配られなかったもので、市職員から食料の説明もなかったという。 北区の担当者は「避難者が何人になるか分からず、後で来た人に食料がないと不公平になるので配らなかった」と釈明したうえで、「職員も高校にはいたが体育館には常駐していなかった。申し訳ない」と口先だけの謝罪をした。
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