愛知県警中署が10日、元岐阜県警警部補で会社員、宮田文男容疑者(58)=岐阜県大野町桜大門=を業務上横領容疑で逮捕したことを明らかにした。 容疑は2008年12月から翌年1月にかけ、勤務先の名古屋市中区の不動産管理会社が保有する同市東区のコインパーキングの売上金の一部約177万円を着服したとしている。 中署によると、宮田容疑者は同パーキングの集金を担当していたが、精算機の売り上げが少なくなるよう不正に操作して現金を抜き取っており、「約5年前から計4300万円を着服し、遊興費に使った」と容疑を認めているという。 宮田容疑者は約25年間岐阜県警に勤め、1995年に羽島署交通係を最後に依願退職して、その後不動産管理会社に入っていた。 2009年に病気で欠勤した際、上司が不正操作した書類を見つけて不正が発覚したもので、同社は宮田容疑者を懲戒解雇し、中署に告発していた。 宮田容疑者は現在、別の会社に勤務しているという。
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