品川美容外科(東京都港区)の医療過誤事件をめぐる捜査資料流出事件で、警視庁が2日、資料漏洩に加え、捜査対象者と不適切な交際があったなどとして、同庁捜査1課警部の白鳥陽一被告(58)=地方公務員法違反罪で起訴、休職=を懲戒免職処分にしたことを明らかにした。 若松敏弘捜査1課長ら幹部数人も監督責任を問われ、処分を受ける見通しとなった。 白鳥被告は、2009年12月に同外科池袋院(豊島区)で脂肪吸引手術を受けた女性=当時(70)=が死亡した事件を担当していたが、昨年11月、司法解剖の鑑定書や捜査状況をまとめた報告書のコピー2点を同外科顧問だった元同課警部(53)に渡したとして起訴された。 警視庁はこれに加え、白鳥被告が同外科側と飲食をともにし、元警部ら同庁OB2人を同外科に再就職させるよう求めたほか、プリペイド式携帯電話を提供されていたことなどについても、懲戒理由としている。 しかし、白鳥被告は資料漏洩や不適切な交際を否認しているという。
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