秋田県能代市の能代消防署が、自動体外式除細動器(AED)の電極パッドを忘れた救急車で心肺停止状態の70歳代女性を搬送していたことが明らかになった。 AEDが使えないため、隊員が心臓マッサージをするなどしたが、女性は搬送先の病院で死亡が確認されたという。 同署によると、救急車は7月23日、119番で同市の介護老人福祉施設から3.5キロ離れた病院に女性を搬送したが、救急車に3組常備する電気ショックを与えるため患者の胸に貼る電極パッドが、1つもない状態で、担当者が補充を忘れ、救急隊長も点検時に不備を見落としたという。 一方、同署は「AEDが使えなかったことと死亡とは因果関係がないと病院側から説明を受けた」とし言い張り、遺族に説明すらしていない。
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