一部が破損したように装った偽1万円札を日銀本店(東京)で新札と交換し、計72万円を騙し取ったとして、長野地検が20日、横浜市保土ケ谷区の自営業志田佳浩容疑者(45)を詐欺と有印私文書偽造などの罪で追起訴したことが明らかになった。 起訴状などによると、志田容疑者は昨年12月24日と29日、日銀本店の発券局窓口で、破損したと見せ掛けた偽1万円札を計72枚持ち込んで真正紙幣と交換したとされる。 日銀は破損した紙幣でも、3分の2以上が残っている場合は同額の紙幣に交換しているが、偽札でも新札と交換する習慣があるのは、今回、はじめて明らかになった。 長野地検は「模倣犯を防ぐため、偽札の詳細な手口は明かせない」としている。
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