大阪地検特捜部の押収資料改竄・犯人隠避事件で、元特捜部長、大坪弘道被告(58)と元副部長、佐賀元明被告(50)=ともに犯人隠避罪で起訴=の公判前整理手続きが13日、大阪地裁で開かれて、岩倉広修裁判長が初公判を9月12日に開くことを決めたことが明らかになった。 両被告は公判で無罪を主張する方針で、弁護人によると、公判は十数回開かれ、両被告の元上司や検事計5人の証人尋問などを経て、年内にも結審するとみられる。 厚生労働省元局長の村木厚子さん(55)が無罪となった郵便不正事件をめぐり、押収したフロッピーディスクを改竄したとして証拠隠滅罪に問われた前田恒彦元主任検事(43)は懲役1年6月の実刑が確定しており、起訴状によると、両被告は昨年2月、前田元検事のフロッピーディスク改竄を知りながら、過失と説明するよう指示して、事実をすり替えて捜査しなかったとしている。
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